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Minami’s クラブ

*美男美女の変った隣人*

サンデイエゴで生活を始めて1年すぎた夏、
私たちの住んでいたアパートの下に美男美女のカップルが引っ越してきた。
見た目は若いのに、子どもは7才~8才くらい。
ちょっとご挨拶にと下に降りていくとあらまーこれがもうチョーかっこいい!

旦那さん「ケビンコスナーとキアヌを足して2で割った感じ」&
奥さんは二コールキッドマン。思わずこっちが恥かしくなった!
名前を聞いてさらに驚き。まさしく名前はケビンだった!

その場は軽く挨拶をして終わったが、
数日後アパートの敷地内のプールでケビンに会う。
8才だというかわいい金髪の娘さんを連れてきていた。
ケビンは190cmくらいある長身な上に、
筋肉モリモリでまるで「ベイウオッチ」に出てくるような逆3角形な肉体。

(うちの旦那はアメリカ人には低い方の173cmで
白熊。。。。)しかも、ものすごーーーーく感じがいい。
娘さんも人なつっこくてすぐに私の息子と仲良くなってくれた。


何度か会話して仲良くなった私たち。
ある日突然ケビンがうちにたずねてきた。

「娘のベビーシッターをやってくれないだろうか。。。。」

ケビンと奥さんは共働き。
学校が終わる3時からケビンが迎えにこれる
6時までの間子どもを預かっていてくれという事。

もちろんOK.息子の遊び相手にもなってくれるだろう。
しかも下に住んでいる人たちだし。。。と軽くOK。

それで「じゃあ明日から。。」と言いドアを閉めようとすると
ケビン何故かドアのところでモジモジしている。
何か言いたそうだ。

「何?」と聞くとケビンは「一つ聞いていいか?」と言う。

ケビン「僕のことどう思う?」

私、唐突な質問に思わず顔が赤くなってしまった!(やばいっ!)

「どうーって。。。。そりゃいい人だと思いますけど。。。」

ケビン「それだけ?」

私 「え~っと。。。。ハンサムだと思います」
(恥かしくて思わずうつむいてしまった私。。。。)

ケビンはいったいどんな答えを期待していたのだろうか?
にっこり笑ったケビンは私に軽くハグ{外国人の挨拶的な抱擁}
をして「じゃあまた明日」と帰っていった。

私は突然の質問とハグに心臓バクバク!
だってケビンコスナーだよ、キアヌだよ!?隣人だよ!
頭はパニック!でも旦那には言えない。。。
旦那に言えなかったのはきっと、
私の気持ちの中にちょっぴりうれしいという気持ちがあったから、
それが少し後ろめたかった。

次の日から私のベビーシッターが始まった。
それを境に私たち夫婦とケビン達夫婦のお付き合いも始まった。
週末になると一緒にご飯を食べたり、映画を一緒に見たり・・・

ケビンと奥さんはホント仲がよかった。
まるで私たちに見せびらかしているようにベタベタしている。
まるであんな質問をしたかなんて想像できないくらいだ。。
「きっと彼は人からかっこいいと言われる事が自己満足なんだ。。。」
と思った。

ある日曜の朝ケビンから電話があった。
「Minami!!!!今すぐ下にきてくれ!早く!!!」
旦那に言って私は下へ行った。そこでケビンは私に言った。


ケビン「奥さん(シャロン)が寝ているから起こしにいってきてくれないか。」

私 「は~??なんで私が?」

ケビン 「きっと彼女は喜ぶと思うから。。。」

なんで喜ぶの???と思いつつ私は奥さんの寝室へ。。。。

「シャロン。。Wake UP!」私は彼女に呼びかけた。
するとケビン「ベットにもぐって起こしてやってくれ!」

な、何を要求するんだ?どうしてそんな事。。
わたしゃレズじゃないぞ!そう言うとケビン一言・・・・

「シャロン実は君が好きなんだよ。
君の事をかわいいチャイニーズドールと呼んでいるんだ」

げげげげーーーーーーー!!!
二コールキッドマンのように奇麗な顔をしてレズ??????

すると私たちの会話を聞いていたシャロンが起きてきた。
「いや~ん、なんでMinamiがここにいるの?はずかしいわ」
と顔を赤らめている。。。。そしてケビンが彼女に言った。


「ハッピーバースデーシャロン。
君の大好きなMinamiがバースデーの朝に
起こしてくれるなんて最高のプレゼントだろ!」


私「・・・・・・・・・(-o-:)」(このカップル変。。。。。)

私は思った。
彼らは自分のパートナーが美男美女であることに
飽きてしまって、日々刺激を求めているのではないだろうか、、

ケビンとシャロンは翌年の2月ジョージアに引っ越してしまった。
引っ越す前にケビンは言った。

「僕達とはもうさよならだね。寂しくなるかい?
シャロンと話していたんだ。
君のようなかわいいチャイニーズドールと過ごせてよかったと、、、
でも3人で仲良くプレイできたらもっと楽しかっただろうと。。。」


あーこわい。。あやうく襲われるところだったかも・・・

引っ越してくれて本当によかった。。。
もしかしたら私は彼らの危ない世界に
足を踏み入れていたかもしれないから。。。。


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